ピルの飲み忘れで不正出血が起きた!原因と正しい対処法を時間別に医師が解説
ピルを飲み忘れた後に出血があると、「え、これって大丈夫?」「妊娠だったらどうしよう」と不安が一気に強くなりますよね。
しかし、飲み忘れ後の出血は、ホルモンが一時的に途切れたことで起きている可能性が高いです。まずは落ち着いて、いつ・どれくらい飲み忘れたかを確認するのが大切です。飲み忘れた時間を把握できると、今すぐやるべき対処がはっきりします。
この記事では、ピルの飲み忘れで不正出血が起こる理由を解説します。時間別の対処法や飲み忘れを防ぐ仕組みまで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

でも、まず知っておいてほしいのは「多くの場合は異常ではない」ということです。ピルは毎日一定のホルモンを補うことで体調を安定させています。


「飲み忘れちゃった」と気軽に相談していただければ、状況に合わせて続け方や薬の調整などもお手伝いできます。
ひとりで悩まず、まずは落ち着いて正しい対応をしていきましょう。
ピルの飲み忘れで不正出血が起きる理由
ピルを飲み忘れた直後の不正出血は、「妊娠したのかもしれない」と不安になりやすいです。しかし、まず知っておきたいのは、多くの場合、ホルモンが一時的に途切れたことに体が反応して起こる出血だということです。
ピルの服用によって体内のホルモン環境を一定に保つことで、子宮内膜を安定させています。しかし、ピルを飲み忘れると、その安定が崩れて内膜がはがれやすくなり、少量の出血として表れることがあります。これは異常が起きたというより、ホルモン環境が揺れた結果として起こる出血です。
また、飲み忘れがなくても、嘔吐・強い下痢で吸収が不十分だったり、飲む時間が日によって大きくズレて血中濃度が揺れたりすると、同じように出血が起こることがあります。「ちゃんと飲んでいるのに出血した」と感じるときも、直近数日の内服状況や体調を一度整理すると、原因がみえて判断の目安になります。
そしてもうひとつ大事なのが、飲み忘れが続くと排卵が抑えきれない可能性が出てくることです。排卵が起こるとホルモンの切り替わりが大きくなり、出血につながることがあります。
さらに、飲み忘れのタイミングと避妊なしの性行為が重なった場合は、妊娠の可能性も考慮しなければいけません。「出血=妊娠」と決めつける必要はありませんが、妊娠リスクの判断が必要なケースを見落とさないことは大切です。

ただ、多くの場合は「ホルモンが一時的に減ったことによる反応」で、特別な異常ではありません。
ピルは毎日同じ量のホルモンを補うことで内膜を安定させていますが、飲み忘れるとそのバランスが崩れ、体が「生理がくるのかな?」と判断して出血につながります。
これは、飲み忘れに対して身体が正直に反応しているだけだと考えてください。

不安なときは、妊娠検査薬を早めに使うことや、医療機関に相談することも選択肢に入れてください。
ひとまずは落ち着いて、「いつ飲み忘れたか」「何時間ずれたか」を整理するところから始めましょう。ほとんどの場合、内服を続けることで自然に落ち着きますし、迷ったら遠慮なく相談してくださいね。
【時間別】ピルを飲み忘れたときの正しい対処法
「あ、ピル飲み忘れてる・・・」
気づいた瞬間、頭が真っ白になりませんか。「どうしよう」「妊娠するかもしれない」「このまま飲み続けていいの?」と、不安が一気に押し寄せてきますよね。さらに、少量の出血があったりすると、「これって大丈夫?」「病院に行くべき?」と焦りが増してしまいます。
ピルの飲み忘れは、適切に対処すれば避妊効果が保たれやすくなります。大切なのは出血の量ではなく、最後にピルを飲んでからどれくらい経ったかを把握すること。
ピルの飲み忘れ対応は、時間でやることがほぼ決まるからです。ここからは「24時間以内」「24〜48時間」「48時間以上」に分けて、今すぐやるべき手順を解説します。


24時間以内に気づいた場合
まずは気づいた時点で、飲み忘れた1錠をすぐに服用してください。24時間以内であれば、体内のホルモンバランスが崩れておらず、適切に対処すれば大きく影響しないことが多いです。
その後は、次の錠剤をいつもの時間に通常どおり服用します。結果的に同じ日に2錠飲む形になることがありますが、医師の指示でも用いられる飲み方です。
なお、ピルの飲み忘れが24時間以内であれば、追加避妊が不要とされることが多いです。ただし、不安で仕方ないという場合は、念のためコンドームを併用してみるといいでしょう。
24時間~48時間未満の場合
48時間未満の場合も、対応は24時間以内の場合とほとんど同じです。同じ日に2錠飲むことになる可能性がありますが、これはホルモンバランスを立て直すために必要なステップです。
また、48時間未満の場合も基本的には、追加避妊が不要とされています。ただし、本当に大丈夫かなと不安が拭えない場合は、念のため1週間程度コンドームを併用してみてください。
48時間以上経過している場合
48時間以上空いてしまった場合は、避妊効果を回復させるための立て直しが必要です。手順は少し増えますが、順番どおりに進めれば大丈夫です。
最初に、直近の飲み忘れ分だけを1錠服用しましょう。それより前に忘れていた分は取り返そうとせず、飲まずに破棄してください。次に、ピルは中断せず、その日から通常どおり飲み続けます。
そして、重要なのが7日間バックアップです。48時間以上空くと避妊効果が低下している可能性があるため、7日間かけて対策を行っていきます。
まず、ピルを7日間連続内服できるまでは、コンドームなどの別の避妊法を必ず併用してください。この7日間は、飲み忘れた後に再びピルを飲み始めた日を1日目として数えます。そこから毎日内服を続け、7錠連続で飲めたら回復の目安と考えると迷いにくいです。
加えて、忘れたタイミングが第3週か第1週かで対応が少し変わります。第3週で飲み忘れた場合、そのまま休薬期間に入るとホルモンが空く時間が長くなりやすく、避妊効果が不安定になりがちです。そのため、休薬期間を飛ばして次のシートのピルを飲み始めます。
第1週に飲み忘れてしまい、過去5日以内に避妊なしの性行為があった場合は、妊娠のリスクが高いため、緊急避妊薬の使用を検討しなければいけません。そのため、自己判断で抱え込まず、できるだけ早く医療機関やオンライン診療で相談してください。緊急避妊薬の服用は時間との勝負なので、迷っている時間が長いほど不安も大きくなります。心配なことがある場合は、速やかに専門医に相談しましょう。
なお、ユアピルを利用している方は、LINEでいつでも相談することが可能です。ピルの飲み忘れに気づいたときや不安に感じるときは、お気軽にご相談ください。


受診が必要な不正出血のサインとは
飲み忘れの対処ができたとしても、出血があると気持ちは落ち着きにくいですよね。「この出血って本当に放っておいていいの?」「何か見落としてたら怖い」と、頭の中が不安な気持ちでいっぱいになる方もいるでしょう。
ここからは、様子見でいいことの多い出血と、早めに受診したほうがいい出血を見分けるポイントを紹介します。自分の出血がどちらに近いか、判断の軸を持てるようにしていきましょう。
様子を見てもいい不正出血の特徴
飲み忘れの後に出る出血の多くは、ホルモンが一時的に揺れたことで子宮内膜が不安定になり、少しだけ出血してしまうタイプです。以下のようなサインであれば、経過を見てもよいことが多いです。
- 飲み忘れたタイミングがはっきりしている
- 出血がナプキンに少し付く程度だったり、おりものに混ざる程度だったりと少量である
- 2〜3日、不正出血した後、自然に落ち着いてくる
- 生理痛に近く、軽い違和感くらいの痛みしかない
また、茶色っぽい出血は古い血がゆっくり出てきたことで、色が濃く見えるだけの場合もあります。出血量が少なく体調も保てているなら、まずは様子を見ていても問題ないでしょう。
すぐに受診すべき不正出血の症状
一方で、飲み忘れ後の出血の範囲を超えていると感じる場合は、様子見より受診のほうが安心です。特に以下のような症状が見られる場合は、早めの受診をおすすめします。
- ナプキンを短時間で何度も交換しなければいけない
- だらだらとした出血が1週間以上続く
- 出血が日に日に増えていく
さらに、出血に加えて、いつもと違う強い症状がある場合も受診を優先してください。具体的には以下のような症状です。
- 激しい腹痛、発熱
- レバー状の血の塊が出る
- めまい・立ちくらみがつらい
- 息苦しさがある
上記のようなサインがあるときは、我慢をしても体がつらくなるだけなので早めに医師に相談しましょう。
もうひとつ大事なのが、飲み忘れとの関連がはっきりしない出血が起きたときの対処法です。例えば、いつもの生理とも違う出血が起きていたり、不正出血を繰り返したりする場合は、ピルの飲み忘れが原因とは言い切れません。
子宮頸部や子宮内の病気、性感染症など、ほかの要因が考えられるため、自己判断で評価せずに医師に診察してもらうことが安心です。
「飲み忘れのせいだと思ってたけど、なんか違う気がする」
このような直感は、意外と当たります。怖がりすぎる必要はありませんが、放置して不安が大きくなる前に相談しておくといいでしょう。

迷ったり不安に感じたりしたら、遠慮なく相談してください。早めに確認しておくことで安心でき、必要な対応ができるようになります。気になる時点で受診することが大切です。
不正出血を防ぐ!ピルの飲み忘れ対策7選
「毎日同じ時間に飲む!」と意気込んだものの、実際に行動するのは難しいですよね。
仕事が忙しくて手の空く時間がバラバラな方もいれば、飲もうと思っていたけど、ついつい忘れてしまう方もいるでしょう。毎日飲み続けなければいけないからこそ、どのように対策すればいいのかわからなくなりますよね。
しかし、ちょっとした工夫で飲み忘れのリスクをグッと減らせます。ここでは、ピルの飲み忘れ対策としておすすめの方法を紹介します。「これなら続けられそう」と思ったものから、1つずつ試してみてください。
1. スマホアラームを活用する
スマートフォンは、ほとんどの方が毎日肌身離さず持っているもの。アラームを設定するだけで、確実にリマインドしてくれます。
スマートフォンのアラームを利用するときは、毎日同じ時刻に設定するのがポイントです。生活リズムに合わせて、飲みやすい時間を選びましょう。
アラームと併せて、スヌーズ機能も活用してみてください。アラームが鳴ったけど今は飲めない…というときも、数分後にもう一度通知してもらえます。音が鳴ると「あ、飲まなきゃ」と自然に体が動くようになり、飲み忘れの頻度を減らせます。
2. ピル管理アプリを利用する
ピル専用の管理アプリはアラーム機能だけでなく、服用記録や生理周期の管理もできるため、「いつ飲んだっけ?」という不安がなくなります。
アプリによって機能は異なるものの、ボタンを押すだけで記録できるアプリも多数存在します。ほかにも、設定時間を過ぎても記録がないと再通知してくれるアプリもあり、飲み忘れしやすい方にもおすすめです。pilllであればApple Watchにも通知が届くため、飲み忘れをより防げるでしょう。
3. 生活習慣と紐づける
洗顔や歯磨きなどの毎日やっている習慣と紐づけると、ピルを飲むことも自然に習慣化できます。アラームがなくても「あ、飲まなきゃ」と思い出せるようになるのが最大のメリットです。
- 朝ご飯を食べたらそのままピルを飲む
- 夜の歯磨きが終わったら洗面所に置いてあるピルを飲む
- ベッドに入る前にベッドサイドのピルを飲む
- 毎日決まった時間にコーヒーを飲むならその時に一緒に飲む
このように「〇〇の後にピルを飲む」とセットで覚えると忘れにくくなります。ルーティン化してしまえば、意識しなくても体が勝手に動くようになるでしょう。
4. 目につく場所に置く
ピルを引き出しの奥に閉まっていると、その存在を忘れてしまいがち。目につく場所に置いておくだけで、「あ、飲まなきゃ」と思い出せます。
例えば、洗面所は毎日使う場所なので目に入りやすく、ピルを置いておくと飲み忘れしにくいです。在宅勤務の多い方であればデスクの上に、外出が多い方は毎日持ち歩く化粧ポーチの中に入れておくのもいいでしょう。
可愛いピルケースに入れてインテリアの一部のように置いておけば、抵抗感が減るかもしれません。
5. カレンダーにチェックをつける
「今日飲んだっけ?」という不安を解消するには、視覚的な記録が有効です。カレンダーにチェックをつけるだけで、一目で確認できます。
例えば、リビングや寝室に壁掛けカレンダーを貼って、ピルを飲んだら〇をつけるのもひとつです。毎日使う手帳に飲んだらシールを貼ったり、チェックマークをつけたりするのもいいでしょう。こうした視覚的な管理をすることで、不安になったときにすぐに確認できます。
また、視覚的に服用を管理できていると連続で飲めているという達成感も得られて、モチベーションアップにもつながります。
6. パートナーや家族と共有する
1人で頑張るより、誰かと共有したほうが続けやすいものです。「今日飲んだ?」と声をかけてもらえるだけで、飲み忘れが減ります。
パートナーに「毎日22時にピルを飲むから、もし忘れてたら声かけてね」とお願いするのもいいかもしれません。一緒に住んでいる家族に「夜ご飯の後にピル飲むから、忘れてたら教えて」と伝えるのもひとつです。
信頼できる方に伝えることで、心の負担も軽くなります。2人で、あるいはみんなで管理している感覚になると安心感も生まれるでしょう。
7. 予備のシートを携帯する
「今日は泊まりの予定があるのに、ピルを持ってくるのを忘れた…」というケースは意外と多いもの。予備のシートを持ち歩けば、急な外泊でも安心です。例えば、以下のような準備をしておくと「あ、家に忘れた!」という焦りから解放されます。
- いつも使うバッグに予備のシートを入れておく
- 化粧ポーチに入れて常に持ち歩く
- 旅行の際は必要な日数プラス2〜3日分多めに持っていく
特に、旅行や出張が多い方は旅行用ピルケースを用意して、常に予備を入れておくと安心です。バッグに予備のシートを入れておくことで、お守り代わりにもなります。

大切なのは「忘れない自分になること」ではなく、忘れにくい仕組みを作ることです。生活リズムや仕事の忙しさは人それぞれなので、合う対策も違って当然です。

ピルの飲み忘れに関するよくある質問
ピルを飲み忘れた後は、不安なことがたくさん出てきますよね。ここでは、多くの方が疑問に思うことをまとめました。不安の解消に役立ててください。
Q:茶色い不正出血は大丈夫?
茶色い出血は、血液が酸化したものです。飲み忘れによってホルモンバランスが乱れると、子宮内膜が少しずつ剥がれて出血することがあります。
茶色い出血は古い血液がゆっくりと排出されているサインで、鮮血の出血に比べると緊急性が低いことが多いです。ただし、出血が続く場合や量が増えてきた場合は、医師に相談してください。
Q:飲み忘れの翌日に2錠飲んでいい?
はい、飲み忘れに気づいたら、忘れた分と当日分を合わせて2錠飲むのが基本的な対処法です。
「2錠も飲んで大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、これは避妊効果を維持するために必要な対応です。2錠飲むことで、一時的に吐き気や頭痛などの副作用が出やすくなることはありますが、重篤な副作用が起こることはまれとされています。
反対に、「副作用が怖いから1錠だけにして、全体のスケジュールをずらそう」という対応は推奨されません。
Q:休薬中に出血がこないのは妊娠?
休薬中に出血が来ないと、「もしかして妊娠?」と不安になりますよね。でも、出血が来ない理由は、妊娠だけではありません。
飲み忘れによってホルモンバランスが崩れると、子宮内膜が十分に厚くならず、生理のような出血が起こらないことがあります。また、ピルを長期間服用していると、子宮内膜が薄くなり、出血が少なくなったり、来なくなったりすることもあります。
ただし、飲み忘れがあり、かつ性行為があった場合は、妊娠の可能性も否定できません。この場合は、妊娠検査薬でチェックすることをおすすめします。また、妊娠検査薬で陰性が出ても、2周期連続で生理が来ない場合は、念のため医療機関を受診してください。ホルモンバランスの乱れや、他の原因が隠れている可能性もあります。
「もしかして・・・」という不安を抱えたまま過ごすのは、精神的にもつらいものです。少しでも心配なことがあれば、早めに医師に相談しましょう。ユアピルであれば自宅から気軽に相談できるので、不安な気持ちを抱え続ける必要がありません。

茶色い出血が続いたり、休薬中に出血が来なかったりすると、「自分だけ?」「何かおかしいのでは?」と不安が膨らみやすいですが、ほとんどの場合はホルモンバランスの揺らぎが原因です。
とはいえ、妊娠の可能性や別の原因を考える必要があるケースもあります。
迷ったり判断が難しいと感じたりしたら、気軽に相談してください。飲み方の調整や、必要に応じて他の選択肢を一緒に検討しながら、安心して続けられる方法を探していきましょう。
不安を感じたときこそ、医師に頼ってくださいね。
まとめ
ピルの飲み忘れ後に起こる不正出血は、ホルモンが一時的に途切れたことで子宮内膜が不安定になり、出血として表れるケースが多いです。大切なのは出血そのものに振り回されるより、「いつ気づいたか」「何時間あいたか」「シートのどの週か」を整理して、正しい手順で対処すること。
48時間以上空いた場合は7日間のバックアップを徹底し、第3週の飲み忘れでは休薬を飛ばすなど途切れを作らない工夫が必要です。出血が少量で短期間なら様子見でよいこともありますが、大量出血や長引く出血、強い痛み・発熱・めまいなどがあれば受診を優先してください。
ユアピルでは、オンライン診療に特化した医師が診察を行い、状況に合わせて判断をします。「不正出血があるけど、これは本当に大丈夫なのかな」「妊娠のリスクが上がっていたらどうしよう」といった不安も、LINEを使っていつでも相談できます。ピルは毎日服用し続けるからこそ、ユアピルを使って継続しやすい環境を整えてみてください。
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